何を大事にするか

塾を増やすべきか迷ったとき、増やす前に決めること

塾を増やすかどうかは、育てたいものに大事にしたい順番をつけ、今学期に新しいやり方を試すものを選んでから決めます。この記事では、その決め方を、ある家庭の書き出しで示します。

木の机に置かれた、何も書いていない手漉きの紙の束

テストの点が下がった。宿題に時間がかかるようになった。同じクラスの子が、塾の日を増やしたと聞いた。 そんなとき、塾を増やすかどうかを考え始めます。

コマを1つ足すか。夏期講習や冬期講習を申し込むか。別の塾に替えるか。家庭教師をつけるか。 どれも、すぐに決められそうに見えます。それでも迷うのは、どれを選んでも、選んだ理由を言葉にしにくいからです。

「塾を増やすか」は、打ち手の問い

塾を増やす、問題集を足す、勉強時間を延ばす。どれも、毎日の行動を変える打ち手です。 この記事では、こうした打ち手を「戦術」と呼びます。

戦術を選ぶ前に、決めておくことがあります。育てたいものに大事にしたい順番をつけ、今学期に新しいやり方を試すものを選ぶことです。 この記事では、こちらを「戦略」と呼びます。

二つの決めごと

戦略(保護者が決める)

育てたいものの大事にしたい順番と、今学期に試すもの

戦略に照らして、戦術を選ぶ

戦術(毎日の行動を変える打ち手)

何を、どれだけ、どうやるか

塾のコマを足す講習を申し込む問題集を足す勉強時間を延ばす塾を替える
戦略が決まっていないと、下に並んだ打ち手のどれを選べばよいかも決まりません。

戦略が決まっていないと、塾を増やす理由も、増やさない理由も出てきません。 だから迷いが長引き、最後は点数や周りの話、その日の子どもの様子で決めることになります。

足した時間は、どこかから来る

塾を1コマ足すと、一週間のどこかの時間が塾に変わります。家で宿題をしていた時間かもしれません。 習い事の練習の時間かもしれません。予定を入れずに遊んでいた時間かもしれません。

ある家庭で、木曜に塾を1コマ足すとしたら

足すもの

塾(算数)木曜の夕方に1コマ

動くかもしれないもの

ピアノの練習木曜の夕方にしていた宿題夕方から夜に移る予定のない時間週に1日へる
どれが動くのがよいかは、この図からは決まりません。決める手がかりになるのは、次に書く「大事にしたい順番」です。

塾を増やすかどうかを決めるときは、足すものと一緒に、動くものも見ておきます。

先に決めること① 大事にしたい順番

手漉きの紙に、万年筆で一語を書きつけている手元
迷っていることも、紙に書くと見比べられます。

まず、お子さんに育てたいものを並べます。学習の土台、体力、好きなことをやり切る力、人の気持ちが分かること。 3つでも5つでも構いません。

そのうえで、並べたものに大事にしたい順番をつけます。正しい順番はありません。家庭ごとに違います。

ある家庭の、大事にしたい順番

  1. 1番目学習の土台算数の文章題を、自分で考えられる今学期に試すもの
  2. 2番目体力サッカーとスイミング
  3. 3番目好きなことをやり切る力ピアノ
  4. 4番目人の気持ちが分かること
これは一つの家庭の書き出しです。この順番がよい、という見本ではありません。

先に決めること② 今学期に試すものと、続けるもの

次に、今学期、新しいやり方を試すものを1つか2つ選びます。順番の上からでなくても構いません。

選ばなかったものは、いまのやり方で続けます。やめるわけではありません。 新しいやり方を試すのは、選んだものだけです。

あわせて、教科ごとにへらさない量も決めておきます。「国語は週に3回までは減らさない」のような、週の最低の回数です。 塾を足すときに、どこまでなら時間を動かしてよいかの線になります。

今学期に試すものと、続けるもの

今学期、新しいやり方を試すもの

学習の土台(算数の文章題)

いまのやり方で続けるもの

体力・やり切る力・人の気持ちが分かること

試すものを1つか2つに絞るのは、ほかを捨てるためではありません。1か月後の見直しで、何が効いたかを見分けやすくするためです。

順番が決まると、問いが変わる

ここまで決まると、「塾を増やすべきか」という問いは、次のように変わります。

今学期に試すものに、
塾のコマを足すのが合っているか。

答えは一つではありません。たとえば次の三つは、どれも大事にしたい順番に照らして選べる答えです。

塾について、選べる答え

塾を増やす

今学期に試すものに、塾の時間を足す。足す時間と一緒に、動く時間も決めておく。

塾は増やさず、家でのやり方を変える

コマ数はそのままで、家での取り組み方を変えて試す。

塾はいまのまま

今学期に試すものが塾と関係ないなら、塾は変えない。

どれがよいかは家庭が決めます。「塾はいまのまま」も、ほかの二つと同じ重さの答えです。

どれを選んでも、大事にしたい順番が、選んだ理由になります。 紙に書いておけば、1か月後に見直すとき、何のためにそう決めたかを読み返せます。

決めた内容は、紙になる

Frame Your Path では、ここまでを保護者とAIの会話で進めます。 決めたことは、地図(大人になるころの姿から今学期の約束までを並べた図)と、 作戦の全体図(保護者が手元に置く紙)になります。 あわせて、お子さんと家族が見る「貼る一枚」も出てきます。

貼る一枚(見本)

この学年の終わりに
算数の文章題を、図にかいて考えられる
今学期、試してみること
算数の文章題
約束
塾のない日は、夕ごはんの前に文章題を1問
ここは減らさない
国語は週に3回
見直す日
11月4日に、いっしょに見直そう
お子さんも読めるように、ひらがなを多くしています。実際は、印刷して貼れる形で出てきます。

会話の中で、AIは保護者が話したことを根拠に、約束の候補を出します。 ただし塾を増やすか減らすか、何をどれだけやるかは、AIは提案しません。そこは保護者が決めるところだからです。

この決め方の順番は、学校教育や対話の現場で使われてきた考え方から採っています。出どころ →

確かなのは出どころです。この順番で決めれば成績が上がる、とは申し上げません。 私たちはそれを確かめていません。

今日できること

窓辺の机に、開いたままの白いノートと鉛筆
申し込みの前に、紙を一枚用意します。

塾を申し込む前に、お子さんに育てたいものを紙に並べ、大事にしたい順番をつけます。 そのうえで、今学期に試すものに印をつけます。 そうすると、塾を増やすかどうかを、その印に照らして話し合えます。

決めるのは、あなたです。

フレパス(Frame Your Path)は、塾、テストの点、毎晩の宿題で迷ったときに、親が AI と話して、今学期に試すことを1つ決め、家に貼る一枚の紙にするサービスです。 AI は根拠を示して提案し、どれにするかは決めません。

「塾を決める前」のときの使い方を見る →

ほかの読み物 →

塾を増やすべきか迷ったとき、増やす前に決めること|Frame Your Path