うまくいかないとき

家庭学習が続かないとき、やり方を変える前に確かめること

教材や時間を変える前に、それが何のための学習かを確かめます。この記事では、続かないものを二つに分けて、次に決めることを見つける手順を示します。

開いたノートと鉛筆に、子どもの指先が触れている

計算ドリルを毎日1ページ。音読を毎晩。通信教材を週に3回。 始めた週は続いたのに、2週目、3週目と、やらない日が増えていく。 声をかけると言い合いになり、保護者のほうも疲れてしまう。

家庭学習が続かないとき、次のような手が浮かびます。

続かないときに、浮かびやすい手

毎日のやり方を変える手

教材を替えるやる時間を決めるごほうびを決める声をかける回数を増やす量を減らす
これで続くこともあります。

ただ、教材を替えても、時間を決めても、何度やり直しても続かないことがあります。 そのときは、やり方を変える前に、一つ手前で確かめることがあります。

それは、何のために続けたいのか。
今学期に新しいやり方を試すものとして、選んだものか。

続かないものを、二つに分ける

いま続いていないものを、全部書き出します。 そして、それぞれに何のためにやっているかを一言添えます。すると、二つに分かれます。

ある家庭の、続かないものの書き出し

何のためにやっているか、言葉にならないもの

英単語のアプリまわりが始めたので漢字ドリルの追加なんとなく不安で

何のためかは決まっているのに、毎日の中でできていないもの

計算ドリル1ページ計算を速くする音読学校の宿題
どちらに多く入っても、家庭の良し悪しは決まりません。分けると、次に決めることが違うと分かります。

一つ目:何のためか、言葉にならないもの

何のためかが言葉にならないものは、続ける理由も、やめる理由も見つかりません。 だから、やらない日が増えても、どうするかが決まらないまま残ります。

ここで決めるのは、やり方ではありません。お子さんに育てたいものを並べて、大事にしたい順番をつけます。 そのうえで、今学期、新しいやり方を試すものを1つか2つ選びます。 新しいやり方が効いたかを、見直しで確かめるもの、という意味です。

選ばなかったものは、いまのやり方で続けます。やめるわけではありません。 全部を同じ重さで抱えていると、どれを続けたいのかを、親子で話しにくくなります。

今学期に試すものと、続けるもの

今学期、新しいやり方を試すもの

計算を速くする(計算ドリル)

いまのやり方で続けるもの

音読(学校の宿題)・漢字

ある家庭の例です。英単語のアプリを続けるか、やめるかは、試すものを選ぶこととは別に、家庭が一週間の予定で決めます。
窓辺の机に、開いたままの白いノートと鉛筆
書き出すと、続けたいものと、そうでないものを見比べられます。

二つ目:何のためかは決まっているのに、できていないもの

何のためかが決まっているのに続かないときは、毎日の中のどこかに引っかかりがあります。

このとき、原因を性格の言葉で書かないようにします。 「やる気がない」「だらしない」と書くと、次に何を変えればよいかが出てきません。 時間帯、場所、直前にしていること、1回の量。家で変えられるところの言葉に置き換えます。

置き換えた後に何をどう変えるかは、家庭ごとに違います。この記事では書きません。 ここでしているのは、原因を、親子で話し合える形にすることだけです。

原因の書き方を、置き換える

性格の言葉

やる気がない

家で変えられるところの言葉

始める時刻が、日によって違う

性格の言葉

集中力がない

家で変えられるところの言葉

テレビのついている部屋でやっている

性格の言葉

だらしない

家で変えられるところの言葉

ドリルがランドセルの中にあって、机に出ていない

下の書き方なら、次に何を変えるかを親子で話し合えます。どれが本当の原因かは、試してみるまで分かりません。

書き換えたら、そこから一つを選んで、親子で約束にします。 約束は、お子さんが「できた」と自分で分かる形にします。

1か月たったら、約束を見直します。続けるか、変えるか、やめるか。やめるのも、見直しの答えの一つです。続かなかったことも、次の1か月に何を変えるかを決める材料になります。

決めた内容は、紙になる

Frame Your Path では、ここまでを保護者とAIの会話で進めます。 会話では、AIが保護者の話をもとに原因の見立てをいくつか示し、保護者がいちばん当てはまりそうなものを選びます。 そこからAIが約束の候補を出し、約束はお子さんと一緒に決めます。

貼る一枚(見本)

今学期、試してみること
計算を速くする
約束
学校から帰って、おやつを食べたら、計算ドリルを1ページ
なんで
計算が速くなると、算数の宿題が早くおわるから
見直す日
11月4日に、いっしょに見直そう
お子さんも読めるように、ひらがなを多くしています。印刷して貼れる形で出てきます。見直しの日も、この紙に入ります。

AIは、保護者が話したことを根拠に、始める合図や時間帯など、やり方の候補を出します。 ただし勉強の量を増やすか減らすか、何をどれだけやるかは、AIは提案しません。そこは保護者が決めるところだからです。

この決め方の順番は、学校教育や対話の現場で使われてきた考え方から採っています。出どころ →

確かなのは出どころです。この順番で決めれば家庭学習が続く、とは申し上げません。 私たちはそれを確かめていません。

今日できること

続いていないものを全部書き出し、それぞれに「何のため」を一言添えます。 一言が書けたものと、書けなかったものに分けます。 分けると、次に決めることが「やり方」なのか、「大事にしたい順番と、今学期に試すもの」なのかが分かれます。

決めるのは、あなたです。

フレパス(Frame Your Path)は、塾、テストの点、毎晩の宿題で迷ったときに、親が AI と話して、今学期に試すことを1つ決め、家に貼る一枚の紙にするサービスです。 AI は根拠を示して提案し、どれにするかは決めません。

「宿題で毎晩もめる」のときの使い方を見る →

ほかの読み物 →

家庭学習が続かないとき、やり方を変える前に確かめること|Frame Your Path