何を大事にするか

習い事が多すぎる気がするとき、数える前に決めること

減らすかどうかを決める前に、育てたいものに大事にしたい順番をつけます。この記事では、そのための手順を示します。

窓辺の机に、開いたままの白いノートと鉛筆

習い事が多いと感じたとき、次のような疑問が出てきます。うちは多すぎるのではないか。 週にいくつまでが普通なのか。どれかをやめたほうがいいのか。

数を調べると、平均は出てきます。ただ、平均より多いか少ないかが分かっても、 自分の家で何を決めればいいかは決まりません。 同じ3つでも、中身も、かかる時間も、家庭の事情も違うからです。

「減らすか」は、大事にしたい順番を決めてから

習い事が多い気がするとき、考えが「やめるか、続けるか」に向かいます。 塾を足すか、ピアノをやめるか、曜日をずらすか。どれも、毎日の行動を変える手です。

その前に、決めることがあります。

大事にしたい順番と、
今学期に試すもの。

ここが決まっていないと、やめる理由も、続ける理由も出てきません。 だから話し合いが、その日の気分や、子どもの反応で決まってしまいます。

一週間の活動を、全部書き出す

手漉きの紙に、万年筆で一語を書きつけている手元
最初にするのは、判断ではなく記録です。

月曜から日曜まで、いまある活動を全部書き出します。習い事も、宿題も、通信教材も、家の手伝いもです。

それぞれに、一言だけ添えます。これは何のためにあるのか。「体力をつけるため」「計算を速くするため」「本人が好きだから」。思いついたままで構いません。

ある家庭の、書き出したところ

月
スイミング体力をつける宿題
火
通信教材計算を速くする宿題
水
塾中学に向けた準備宿題
木
ピアノ本人が好きだから宿題
金
塾宿題
土
サッカー体を動かすおふろそうじ家のことを分担する
日
予定を入れていない日
ここでは、まだ何も判断しません。多いとも少ないとも決めずに、あるものを並べるだけです。

書き出すと、曜日ごとにどれだけ予定が入っているかが分かります。 子どもの一週間を、一枚の紙で見られます。

育てたいものと、いまの活動を結ぶ

次に、育てたいものを並べます。学習の土台、体力、やり切る力、人の気持ちが分かること。 3つでも5つでも構いません。ひとつに絞る必要はありません。

そのうえで、いまある活動がどれにつながっているかを、紙の上で結びます。

育てたいもの ✕ いまの活動

学習の土台
塾宿題通信教材
体力
スイミングサッカー
やり切る力
ピアノ
人の気持ちが分かること
いまは、どの活動ともつながっていない
この図で見るのは、どの活動ともつながっていない育てたいもの(空いているところ)です。

すると2つのことが見えます。

空いているところが見えたとき、選べる手は「活動を足す」だけではありません。いまある活動が何のためにあるのかを、書き換えるという手もあります。 サッカーを増やさずに、サッカーの目的に「チームメイトの気持ちが分かる」を足す。 活動を1つも増やさずに、空いていたところが埋まることがあります。

大事にしたい順番をつけ、今学期に試すものを選ぶ

並べた育てたいものに、大事にしたい順番をつけます。 そのうえで、今学期、新しいやり方を試すものを1つか2つ選びます。順番の上からでなくてかまいません。 選ばなかったものは、いまのやり方で続けます。 あわせて、へらさない量を決めます。「体を動かす時間は、週に2コマ(コマ=授業や練習のひとまとまり)」のような、週の最低の回数です。

今学期に試すもの、続けるもの、へらさない量

今学期、新しいやり方を試すもの

学習の土台

いまのやり方で続けるもの(へらさない量つき)

体を動かす時間(へらさない量:週に2コマ)

1つか2つに絞るのは、ほかを捨てるためではありません。1か月後の見直しで、何が効いたかを見分けるためです。

選ばなかったものも、やめるわけではありません。選んだものの中身は、いくつ書いても構いません。受験をするご家庭なら教科ごとに、 そうでなければ大きなままで。粒度はご家庭が決めます。

順番と、今学期に試すものと、へらさない量が決まってから、足すか減らすかを判断します。

決めた内容は、印刷できる紙になる

Frame Your Path では、この順番を保護者とAIの会話で進めます。 決まったことは、地図と、作戦の全体図(保護者が手元に置く紙)になります。 あわせて、お子さんと家族が見る「貼る一枚」も出てきます。机の前や冷蔵庫など、毎日目にする場所に貼る紙です。

貼る一枚(見本)

今学期、試してみること
学習の土台
ここは減らさない
体を動かす時間は、週に2回
約束
学校から帰ったら、先に計算ドリルを1ページ
お子さんも読めるように、ひらがなを多くしています。実際は、印刷して貼れる形で出てきます。

AIは、保護者が話したことと一週間の数を根拠に提案します。 ただし何をどれだけやるか(配分)は提案しません。そこは保護者が決めるところだからです。

この順番は、学校教育や対話の現場で使われてきた考え方から採っています。出どころ →

確かなのは出どころです。この順番を通せば成績が上がる、とは申し上げません。 私たちはそれを確かめていません。

今日できること

開いたノートと鉛筆に、子どもの指先が触れている
紙とペンでも、今日から始められます。

月曜から日曜まで書き出して、それぞれに「何のため」を一言添えます。 そうすると、数が多いか少ないかではなく、どこに時間を使うかを話し合う材料がそろいます。

決めるのは、あなたです。

フレパス(Frame Your Path)は、塾、テストの点、毎晩の宿題で迷ったときに、親が AI と話して、今学期に試すことを1つ決め、家に貼る一枚の紙にするサービスです。 AI は根拠を示して提案し、どれにするかは決めません。

「宿題で毎晩もめる」のときの使い方を見る →

ほかの読み物 →

習い事が多すぎる気がするとき、数える前に決めること|Frame Your Path